読売新聞 1月16日付「政治展望2019 語る」記事より抜粋です。
日本政府観光局特別顧問 デービッド・アトキンソン氏が日本版DMOに対して、展望を語っています。「観光大国へ文化財活用」がテーマです。
伝統的な観光産業はキャッチフレーズと美しい動画さえ作れば、人が来てくれると考えがちだが、大事なのは広告ではなく、設備や商品そのものである。良い商品さえ作れば、インターネットで広めてくれるが、それはまだ十分ではない。地道に設備に投資して、商品を開発し、感動させないといけない。
DMOの多くは、交通機関と旅行会社で構成されていて、発信ばかりをしているが、官と民の間に立ち、地元のインフラ整備や設備投資、商品開発に取り組んで素晴らしい体験ができるようにしなければいけない。
特に強調したいのは、文化財の活用であり、それは欧米人の関心が高いコンテンツだからである。
今年の4月から、教育委員会所管から首長部局に移せるようになり、観光戦略にプラスになるので、各自治体には早期の実行を求めたい。
古民家はまさに、「コト消費」の観光戦略に適うものであり、また、4月から本格的な戦略の舞台が整う、ということなのでしょう。まさに文化財保護ではなく、活用です。