またひとつ、高槻市の町家がなくなったそうです。取り返せません。

芥川公民館のセミナーでもお話ししましたが、大工職人の大半が六十歳以上なので、後十年もすれば、このまま手刻みのできる大工職人を増やさなければ、リフォーム工事をしたくても、改装はできても、大規模改修工事ができなくなります。

ただ、大工職人を増やせばいいのではなく、手刻みのできる「棟梁」を増やさなければ、柱や梁の組み方を見た大工仕事はできません。プレカットしかできない大工職人では無理があります。

そして、古民家の場合には、改修する基準をきちんと設けなければ、その建物が今後存続するにあたって、以前の改修ではこの基準で工事を行ったという記録が残せません。耐震基準は変わっていくので、そのときの基準を示せなければ、後世に工事がしにくいのは当然です。

町家は建築という文化です。大工職人は文化を担っています。

(一社)古民家再生協会大阪の事業者会員である(株)長井工務店は、「手刻み」の大工職人による「家づくり」にこだわっています。

(株)長井工務店の手きざみとセルフリフォームに関するホームページ
http://diy-tekizami.com/